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歴史紀行 8 聖徳太子 像


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聖徳太子

奈良県桜井市三輪 平等寺境内

聖徳太子は、飛鳥時代の前期 西暦574年 敏達天皇3年 用明天皇の第二皇子として生まれました。

正式の名は厩戸皇子【うまやどのおうじ】で、聖徳太子の名は諡名(おくりな)として没後に贈られた名です。

初の女帝 推古天皇の摂政として政治を任され、内政では十七条の憲法、冠位十二階の制を定めて土地の有力者たる豪族らを現在の官僚にあたる身分として組織化し、国家としての形作りを行ないました。

十七条の憲法
一に曰く
和を以て貴しとし~
にはじまる日本史上初の内政の成文法で、官僚や貴族はこうあるべきと思想と理念を願う太子が制定しました。

冠位十二階の制
これは、今までの制度が有力な豪族らの世襲制だったものを、能力が優れていれば上の役職に昇進することも出来ることが先進的でした。

外交では、随(現在の中国)と対等な外交関係を築くべく小野妹子を派遣し、世に有名な【日出づる処の天子(天皇)、書を日の没する処の天子(随の皇帝)に恙無きや…。】と認めて国書を随の王朝に届けます。

太子は、伝来した仏教の布教にも尽力し、難波に初の寺院、四天王寺 飛鳥に飛鳥寺を建立。自らの宮殿 斑鳩宮の隣に法隆寺を建立して隆盛に尽くしました。