歴史紀行 4 日本武尊 像
日本武尊【~やまとたけるのみこと~倭建命】は、今から1800年以上昔の第12代 景行天皇の皇子で、父、景行天皇の命により九州の熊襲討伐、伊勢、尾張、三河、遠江、駿河さらには関東、陸奥と平定を為し遂げました。
日本武尊は、かつてスサノオがヤマタノオロチを退治し、天照大神に奉献した天叢雲剣【あまのむらくものつるぎ】を景行天皇より賜り、東国平定の旅で使用しました。
この天叢雲剣が武尊の数々の危機を救う神剣、草薙の剣です。
東国征討の折り、駿河の地で豪族らの騙し討ちで焼き討ちに遭った武尊は、賜った天叢雲剣で辺りの草原を薙ぎ払って向い火を起こして難を逃れ、このことから、天叢雲剣は草薙の剣と改められ、後に東国征討を終えた武尊は草薙の剣を妻のミヤズヒメに託したまま伊吹山へ向い帰らぬ人となり、以後、剣は尾張氏と妻ミヤズヒメのもとで管理され、天皇家継承の三種の神器として 祀られることとなりました。